24日は、現地のレンタサイクルを利用して島の中心地「元町港」をスタートし、大島をぐるっと1周するサイクリングにチャレンジしました。
大島一周道路を走ると約46kmあります。
地元商店の方に大島の見どころを指南していただき、それに忠実に走りました。
時計回りで走ると比較的楽だということで、多くのサイクリストが時計回りで走行されるそうです。
元町港から北岸に向かうと天候が良ければ左手に伊豆半島越しの富士山を見ることができます。この日もかろうじて見ることができました。
北岸を進み東岸に入ろうとする泉津地区に大きな椿トンネルがあります。太い幹から何本も枝分かれした椿は荘厳で、開花時期はさらに素晴らしい景色が広がることがイメージできました。
その椿トンネルを越えたあたりから徐々に上り区間に入ります。東岸中ごろまで続く上りは、7・8kmにも及びます。
あえて選択したカゴ付きの小径車では少し無理がありました。
意地で上りきったあと少し行くと日本で唯一の「砂漠」と言われる場所が現れます。
伊豆大島のシンボル「三原山」の東側に位置する全体的に褐色した「裏砂漠」です。
細かい岩石が敷き詰められた山肌を歩くとハワイ島の情景に少し似ています。
先を急ぎ、急な下り坂を進むと波浮港が見えてきます。
今回の台風で一番被害が大きいと言われている場所ですが、旧旅館を活用した資料館も被害にあわれ、休館の張り紙がありました。
地元の有名なコロッケ屋さんは、被災を乗り越え元気に営業されていましたが、女将さんが「明日は我が身」だとおっしゃったことが僕にはすごく共感できます。
もう一つ人気のあるたい焼き屋さんは、定休日でやっていませんでしたが、こちらも数日前に営業を再開できたとのことでした。
波浮港は、高台から大きく見渡すとホント綺麗な港町です、少しでも早く被災から回復されることを祈念しています。
さらに先を行った大島一周道路沿いの差木地地区も海岸線の高台にあるため、屋根が飛ばされたりなど、こちらも同じくらい大変な状況でした。
その後南岸から西岸にかけ多少のアップダウンを行き、ミルフィーユ状のようなきれいな「地層大切断面」を横目に通過し、8時にスタートした元町港に13時30分に帰着しました。
それから2016年のアジア選手権で使用された実際のコース12kmを走り足して、大島牛乳とソフトクリームを食べて、最後の最後に海岸に接する温泉につかり疲れを癒しました。
その温泉からは、露天風呂につかりながら水平線や他の伊豆七島・伊豆半島・富士山までも一望できるので、伊豆大島を訪れた際は、是非入っていただきたい温泉です。
地元の居酒屋さんでいただいた地の物や地元の方とのふれあいも非常に魅力的でした。
ということで、長くつらつらと書きましたが、微力でも僕にできることは、僕が身をもって体験し、西では馴染みのない伊豆大島の魅力を発信することで、周辺の一人でもいいので伊豆大島に興味を持っていただき、一度は行ってみたいと思っていただけるようになり、その積み重ねで被災地や伊豆大島ならびにその周辺が活性化していけたらいいなぁと思います。
自然とは勝負できないとトライアスロンを通じて予てから理解してるつもりではおりましたが、
その自然による仕業もますますエスカレートしています。
今までのように仕業に対抗する守るすべも必要ですが、これからはその仕業からいかに回復するかのすべを身につけていかなければならないかもしれません。
女将さんの「明日は我が身」心に染みます。
何事もお互い様の気持ちでいられたらと思っています。