• 12/4 旅のつづき

    あれから3週間が経ちました。
    今でもあの時なんであんな動きをしてしまったんだろうと、原因を回顧するたびにあの動きさえしなければ、などと今更どうしようもない後悔まじりの反省をしています。
    25年前の大怪我を時々顧みる事があるのですが、今回の大怪我も事ある毎に思い出すのでしょう。

    今僕は、鎖骨の手術を終え、京都タワーを微かに臨むことができる病室から、お伝えしたい皆さまに向けこのブログを書いています。
    日頃からLOKO Bicycleをご愛顧いただく皆さまには多大なるご迷惑とご不便をおかけし、大変申し訳ございません。

    11/10(日)の宮崎県で開催されたトライアスロンレース中、バイクパートの序盤に不用意なパフォーマンスから単独落車をしました。
    その際、流れが悪く、右鎖骨骨折、右肋骨7ヶ所骨折、右肺挫傷、右肺気胸を患いました。

    スイムを終え、バイクをスタートし、予めペダルに固定しておいたシューズに足を入れます。
    右足はスムーズに履く事がき、左は手こずりちゃんと履けないまま数百メートル進みました。
    バイクのスピードが減速したところもう一度スピードを取り戻そうと右足荷重のダンシングをしたところ重心が高く右寄りに行き過ぎたため、ウェットな路面状況やリアタイヤの摩耗・空気圧加減もマイナスに作用して、前への推進力とならず下方向への力となってしまいました。
    ググっと進むイメージではなく右にバランスを崩し傾いていく事が分かり、突差に受け身をとったつもりが、ハンドルを握ったまま脇を絞めて右肩から落ちた事で、このようなダメージとなりました。
    今思えば、スタート前のバイクのセッティングから落車に至るまで冷静さと慎重さに欠けていたと思います。
    スイムアップも荒波の中、いつもより3・4分も早く調子に乗っていたのでしょう。

    落車直後は一瞬呼吸が出来ずでしたが、直ぐ持ち直したので、打撲の痛みが落ち着けば再出発できるかもと甘くみていましたが、しばらくして鎖骨をやっている事が理解できたのでリタイアを決めました。

    落車後直ぐ、近くの審判の方が駆け寄って来てくださって緊急対応。リタイアを告げるとモーターバイクに乗ったドクターが駆けつけてくださりその場で本部待機中の民間救急車を呼んでくれました。民間救急車でコース外に運ばれ救急車にドッキング。その後救急外来に呼吸器外科の医師がおられる病院に搬送されました。

    病院に着く頃には呼吸も話す事さえも辛くなり。。。
    ただ次の流れに身を任せるしかありませんでした。

    温かそうな先生と明るそうな看護師さんに迎えられ、間髪入れず診断。
    レントゲンとCTを撮り状況の説明をいただきました。
    理路整然と語られる病症にいっさい不安は感じずでしたが、そこで初めて程度の大きさに気付かされました。
    肋骨骨折から肺胞に穴があき、漏れ出た空気で心臓をより左に押しやっている状態。
    緊急処置となり胸腔ドレナージが右脇腹から行われました。
    そして、一通りの処置を終えられたあと、集中治療室に移動するとともにレース当日から宮崎で入院することになりました。