僕が青い鯉のぼりプロジェクトに出会ったのは、2年前の4月上旬。
東日本大震災を知らないもしくは覚えていない子供達と伝承教育の一環で東北3県を訪れた際、宮城県東松島市にある「東松島市震災復興伝承館」に入った時でした。
地元の方に説明を受けながら写真や映像で当時の様子をうかがったあと、復旧・復興の取り組み紹介スペースにプロジェクトの内容が掲示されていました。そこには大きな鯉のぼりや千羽鶴の他、プロジェクトを象徴するこのチャリティーTシャツがありました。
(青い鯉のぼりプロジェクトに興味が沸いた方は、ぜひ検索してみてください。)
僕は、常々心に寄り添う事が大切だと自分に言い聞かせています。それは嬉しいことも悲しいことも。特に悲しいことや苦しいことには、僕に何かできないかと自問自答したりしています。
寄り添う形が、言葉なのか、気持ちなのか、行動なのかは様々ですが、
たとえ僕一人の想いが小さく役に立たなくても小さい想いが繋がって行けば、張裂けそうな心にきっと届くのではないか、乗り越えられそうになかった壁でも乗り越えられるようになるんじゃないかと思っています。
悲しみや喪失感、無力感などその立場にならなければわからないことはいっぱいですが、心に寄り添うことで、心を支えられるような気がしています。
今日が節目の10年ということで、過去が変わるわけではありませんが、気持ちを新たに、この出来事を忘れず、風化させず、心に寄り添い続けること、この教訓を後世に生かすことが、今を生きる僕の役割なのかなと思っています。