ここに横たわるSHIMANO NEW DURA-ACE STIレバーの右。
ワイヤレス化されたSTIレバーをリア変速機とペアリングする作業を繰り返すこと幾度。
なのになぜか右だけがちっともペアリングせず。
有線でバッテリーに直接つなぐと問題なく作動する。
ファームウェアをアップデートさせるのと同時に、動作エラーチェックをしても問題なし。
考えられることをあれやこれやと試すこと3・4時間。
行きついたところは、STIレバー上部に搭載されているボタン電池。2つあるスイッチを同時に押すとボタン電池残量の有無がわかる仕組み。
スイッチを同時に押してもランプが点灯せず、やっぱりおかしい。念のため電池を交換してもランプは点灯せず、やっぱりおかしい。
ボタン電池部分の通電に不具合があると推察して作業はお預け。
部品メーカーや完成車メーカーさんにあれやこれや連絡をとった結果、
部品不足のこの時期にもかかわらず、完成車メーカーさんが奇跡的に右STIレバーを持っておられ、対応素晴らしく新しいレバーが翌日届き作業再開。
ペアリングはスムースにいき、組み立て作業も完了しました。
このようにちょっとしたことだけど、あたりまえと思っているものがあたりまえでない時、特に電気系や音系の解決は、時間と労力がかかります。
自転車もメーカーから直接購入できたり、SHOP通販で購入できる時代ですが、こんな個体に遭遇したらなかなかたいへんだろうなぁと思った出来事なのでした。