• 11/13 日本エイジグループトライアスロン選手権に行ってきました。

    日本エイジグループトライアスロン選手権からもう1週間が経とうとしています。月日が経つのは早いもので、昨年の今頃は、宮崎市の宮崎善仁会病院の病室にいました。毎朝日向灘から現れる朝日を眺めることが日課となり、毎日院内を1万歩以上歩くことが目標となっていました。
    昨年の日本エイジグループトライアスロン選手権は、国スポプレ大会や今治伯方島トライアスロン大会に参加することでパーフォーマンスが上向きになっているところに、課題となっていたランをさらに強化して自分の現状を試すべく自信を持って臨んだ大会でした。

    大荒れのスイムコースも22分台とパーソナルベストのタイムで上陸し、いよいよエイジ1位獲得に向け勢いよく自転車を漕ぎ始めた矢先でした。まさかの落車。直後は、痛みだけでしたが、だんだんと呼吸がしづらくなり苦しくもなってきました。近くのマーシャルが駆けつけ、次にモーターバイクでドクターが駆けつけ、その判断で待機していた民間救急車が駆けつけ、コース外に移動してから救急車にドッキングして、その日呼吸器内科のドクターが当直の宮崎善仁会病院に運ばれていきました。結果は、右鎖骨骨折、右肋骨7か所骨折、肺挫傷、肺気胸。
    気胸ドレナージが行われ即入院でした。宮崎での入院は2週間続き、肺の内部が落ち着いてきたところで地元に戻り、それから1週間おいて地元病院に入院のうえ、鎖骨の手術。鎖骨の手術後は、12・1・2月と市立野洲病院のリハビリテーション科にお世話になり、機能回復のリハビリを頑張りました。
    こんなことがあった1年前。。。

    あれから一年、「来年もまた宮崎に来てくださいね」と何気なく言われた一言が、この一年の原動力となりました。
    その時は、「分かりました」なんて到底言えるメンタルではなく、「できたらね」ぐらいの心境でした。
    ただ宮崎の大会は別として、怪我した後も人生においてトライアスロンを続けることは僕の中で明白だったので、今年も今治伯方島トライアスロン大会に出て、一発勝負して運が良ければ宮崎に出られるかもねぐらいの気持ちでいました。

    そして、いよいよ今年の日本エイジグループトライアスロン選手権の当日。
    年々身体の退化は感じるところがあり、もう一つ上のステップを踏みたくても、違和感を感じたり、故障したりして、心身をなかなか理想とするレベルまで持っていけないところに歯がゆさを感じていました。
    今回も実際2週間疲労が抜けきらず、なんとなく疲れた状態で当日朝を迎えました。ウォーミングアップでも体が重くテンションは上がらぬままスタート時間が刻一刻と近づき、時に流されるままスタートをきることに。
    スイムは、昨年のようながっつき感はなく、波が高いためただただイレギュラーを起こさぬことを願って泳ぎ続けました。上陸からバイクスタートまででも動きが悪いことは再度理解できたので、とにかく昨年落車したポイントまでは慎重に行こうと心掛けました。

    また、バイクコースは得意ではないレイアウト。起伏のない平坦で風との勝負的なコースは心身&機材ともに遅れをとる自信がありました。案の定、トライアスロンバイクやTTバイクに抜かれまくりの厳しい展開となりました。
    唯一、距離でいうと半分過ぎたあたりで、後ろからバキューンと来て前の選手にピタピタについてあからさまにドラフティング禁止ルールを守ろうとしない選手を見かけた際、その日一番の力を出して追いつきルールを守るように促した時は、意外と調子良いのでは?と錯覚するぐらいの力を出せましたが、やはり次へたどり着くのがやっとなバイクパートとなりました。
    ようやくこぎつけたランパートでは、攣らないように動きを確かめながら、可能な範囲でビルドアップしていき、攣らなかったことでここ最近では一番マシな走りができたのではと思っています。
    トータルタイム 2:19:17 総合順位 80/163位 年齢別順位 9/16位

    このようにレース自体へのテンションは高くなかったものの、ゴール後仲間や家族に迎えられ、一年越しのフィニッシュに、成し遂げた安堵と感謝の気持ちが溢れだし、目頭が熱くなりました。

    振り返るととても沢山の方に支えてもらった道のりでした。あの時落車が無ければという人生を想像する時も未だにありますが、落車があったからこそ巡り合えた人生も目の前にありますので、この経験を大切にしないとなぁと考えています。

    まだ右腕をあげて延ばす動作に多少の制限があったり、身体バランスの違和感はありますが、これは日々のトレーニングの中で改善できるように頑張ります。

    また来年も今治伯方島トライアスロン大会に参加できるよう仲間と共に精進したいと思います。
    皆様応援ありがとうございました。