昨年11月10日の大怪我以来、今年の目標にしてきたトライアスロンレースをなんとか終えることができました。
結果は、2時間27分01秒の総合16位。昨年より8分30秒遅く、順位も9つ下げました。
怪我の影響・トレーニング量と強度を考えると妥当な結果だと思っています。少しは奇跡を期待しましたが。(笑)
スイムは、例年よりも潮の流れがあり、少しクセのある状況で、バイクは、例年の追い風基調とは異なり終始向かい風の中でした。ランは、例年ほど暑くなかった分そういう意味では走りやすかったのかもしれません。
そんな中、パフォーマンスの低下を覚悟していたスイムは、比較的気持ちよく泳げ、状況下を考慮すると明るい兆しが見えたタイムでした。
一番安定しているはずのバイクは、悪い感覚が続きました。いつもより進まず、時間がかかっている感覚と前後にいる目標とする選手との距離感に焦る気持ちが先行した40kmでした。
ランは、完全なるトレーニング不足、特に強度不足は今回も痛烈に感じ、攣らないように走るのが精一杯で、またしても追い込む前にメンタルが蓋する走りとなりました。
ただ今回は、運が良かった。
3周回するバイクコースのうち、もうすぐ2周回目を終えるというところで、またもや落車をすることがありました。
下り基調から交差点を右に曲がり細い道幅に入っていくポイント。狭くなるので充分気を付けなければならないところだと認識していたにも関わらず。コーナーに入る手前で他の選手をかわすことでコーナーへの進入角度とスピードがまずかったこと、寸前に降雨があり路面がウエットだったこと、その場所に砂が浮いていたこと、焦っていて心に余裕が無く的確な判断ができなかったことなどから起こしてしまった落車だと考えています。
落車の瞬間は、身体が傾く中でまたやってしまったという気持ちと、もしかしてまたここで終わるのかという不安が錯綜しましたが、ヘルメットの右側頭部が地面に着き落車の動きが止まったところで、鎖骨の負傷が無いことだけを確認し、すぐにスイッチを入れ替え立ち上がり、前輪が回ることを確認して即再スタートできました。
走りながら変速の調子と他の怪我の具合を把握し、頭部と肋骨に大きな問題がなさそうと判断、行けるところまで行ってやろうという気持ちになれる程度の影響で済んだことは、運が良かったというしか他にありません。
思うように走れないランでは、諦めの波が幾度も押し寄せてきましたが、早目のカフェイン摂取と給水ポイントにあるコーラーを励みに、そして鳥取のインターハイで見た子供たちの頑張りを思い出し、攣っても仕方なしダメもとでやってやるともう一度奮起することができました。
そのお陰で、総合16位にも関わらず、奇跡的にも50-54歳の年代別1位となり、今年のエイジチャンピオンシップの権利獲得が見えました。
タイムはともあれ落車にもめげず少しの可能性を信じて歩みを止めなかったのが良かったのだと思います。
それは、宮崎でお世話になった方々に元気になった姿を見せたい、感謝の心を伝えたいという気持ちがそうさせたんだと思います。
先ずは、肩・太もも・肘・膝の擦過傷と肋骨の打撲を癒し、次の目標に向かうことにしましょう。